理想のタイプと自分に合う人は違う?婚活5年半で気づいたこと

成婚ものがたり

理想の彼と相性のいい彼は違う

30代女性、5年半の婚活を経て、外の方とのご縁があり休会。休会中も、交際の様子を折々報告頂いていましたが、このたび結婚が決まって、退会の挨拶にご来社くださいました。

「振り返ると、長い長い婚活で・・・出口が見えないこともあったけれど、続けてきて良かったです。ずっと伴走してくださって、ありがとうございました」

結果として、当会でのご縁でのご結婚ではなかったのですが、とても嬉しいお言葉を頂きました。今日は彼女との婚活振り返りを基に:

  • 相談所システムで苦戦した理由
  • 外でのご縁をつかめた理由

この2点を分析していきたいと思います。

条件ありきの検索では出会えなかった人

アクア・マーストで活動を始めたとき、彼女はまだ20代でした。きちんとした経歴で、お仕事も頑張っている、お洒落でイマドキの彼女は、登録するや多数の男性からお申込みがありました。お見合いはたくさん組めましたし、交際にも入れました。けれど、なかなか「この人だ」と思える人には出会えなかったのです。彼女の理想のタイプは:

  • 価値観が合う
  • 年上で尊敬できる
  • ワールドワイドに仕事を頑張っている
  • 独り暮らし、自立している
  • 優しく落ち着いた性格

彼女自身、これまで勉強も仕事も全力で頑張り、堅実にキャリアを積んできていたため、自分と同じかそれ以上に落ち着いている人、人として尊敬できる人が自分には合うだろう、と考えていました。
そして、実際、そういうタイプの男性とお見合いを重ねていたのですが、交際に入っても、決まってどこかで価値観がずれてしまう・・・考え方に違和感が出てしまう・・・。

家族や友人に相談すると「そんな理想ピッタリの人なんていないんだから、少しは我慢しないと」「こんなにいい条件の人、断ったらもったいないよ」と言われ、「私がわがまますぎるのかな・・・」「結婚に夢を見すぎているのかな・・・」などとずいぶん悩んだ時期もあったそうです。

私どもは婚活で、わがまますぎる、ということは、ないと思っています。究極、結婚とは絶対にしないといけないものではありません。結婚するかしないか?それも含めて真剣に考える期間が婚活だと思っています。「違うと思う・・・」と感じながら結婚しても、それはしあわせな結婚にはなりませんし、またお相手に対しても大変失礼なことだと思います。もちろん、お相手への要求が多すぎると、婚活はうまくいきません。条件を整理して、手放してもいい条件は手放すこと。けれど、絶対に譲れない条件は守ること。これが婚活で一番大切なことです。

彼女の場合「フィーリング」という大事な部分で、どうしても折り合うことができませんでした。ですから、私は「だいじょうぶですよ。婚活は、あなたに合う人をたった一人見つければいいんです。続けていさえすれば、かならず出会えますから。しんどいときは休んでもいいですからね。結婚したい気持ちがある間は、とにかくコツコツ続けることです」とお声がけを続けました。

そんなとき、プライベートで良い出会いがありました。彼は仕事関係で、以前から知っていた人でした。業務上、一緒に仕事をする機会が増え、お付き合いがスタートしました。

どんな人なの?と聞いてみると:

  • 年下
  • 彼女のほうが仕事のキャリアが長い
  • 実家(家族)が好き、都心よりも田舎が好き

なんと、彼女がお見合いしてきた人たちとは、全然違う条件だったのです。
「正直、最初はお互い恋愛対象外で、見向きもしなかったんですけど・・・一緒にご飯を食べに行ったり、お互いにいろんな悩みを相談するうちに、だんだん・・・この人すごくいいな、て思うようになって」

性格も彼女とはまるで違って、ものの見方が楽観的なところ、何でも遠慮なくズバッと指摘してくれるところが、彼女にはとても新鮮に映ったそうです。
「自分と似た人がいいって、ずっと思い込んできたんですけど・・・実際は、全然違う人の方が合ってたんだなあ、て今になってわかりました。全然違うように見えて、何か決める時は意見が同じですごく楽なんです。些細なことなんですけど、今日何食べる?とか、何処行きたい?とか。フィーリングが合うってこういうことなんだ、てやっとわかりました。私、ずっと、合わない人を選んでお見合いしてたんですね」

そう言った後、彼女は「でも、長い間しんどくてもずっと婚活してきたこと、本当に良かったって思ってるんですよ」と笑って言っています。
「あのしんどい5年半がなかったら、彼のことも見逃してたって思うんです。どんなに条件が良くてもフィーリングが合わないと結婚は考えられないんだ、て思い知っていたから、彼を大事にできたと思うんです。彼との結婚を決められたのも、これまでの経験があったからだし、もし、婚活がつらいからってあきらめていたら・・・彼と付き合うこともなかったでしょう。そう思うと、ぞっとします。婚活を続けていて、いつもアンテナを張ってたから、今があるって思っています」

全然いい人がいない・・・と思ったら、条件を見直そう!

婚活をしている人から「いい人がいない」というお悩み、よく聞きます。
ですが、日々業務でシステムを使い、多くの成婚カップルを見ている私に言わせると、いい人はいます。たくさんいます。今の時代、システムに登録している人たちは、言わば外の世界の縮図ですので、あらゆる条件の人がいます。「結婚相談所だからいい人はいない」は理屈としてあり得ないと思っています。正確には「いい人がいない」ではなくて「いい人に出会えない」なのです。

出会えない理由は2つ考えられます。
ひとつは、ニーズがマッチしていない、つまり、あなたが希望する層の人たちが、あなたを希望していないからです。いわゆる高望みだと言われるケースです。この問題を解決するには、希望する層の人たちのニーズを研究・分析して、自分の条件を其処に寄せていく努力が必要です。
もうひとつは、今日ご紹介した彼女と同じく、自分と相性が合う人がわかっていないケースです。

頭の中で思い描く理想のタイプと、実際に自分の結婚相手として相応しい人が全然違った!というのは本当によくあることです。それは婚活する中で、徐々にわかってくる場合も多く、だからこそ婚活中は定期的に振り返りをする必要があります。

アクア・マーストでは、数か月に一度、担当が会員とのリフレッシュ・ミーティングを行い、一緒に活動の振り返りをします。そのとき条件の見直しも行います。これは妥協ではありません。今日ご紹介した彼女が気づいたように、いくら条件のいい人とお見合いをしても交際に入っても「この人と結婚したい」と思えなければ、結局は成婚できないのです。条件に固執しすぎると、出会える幅も狭まります。
一度決めた条件を手放すことは、確かに勇気がいることです。だからこそ、第三者である担当と話をするリフレッシュ・ミーティングは、自分を客観的に見つめ直す時間となり、冷静な判断ができます。

婚活は、思うようにいかないとき、とてもしんどく感じるものです。ひとりで頑張りとおせるものではありません。担当に愚痴を言いながら、泣き言を言いながらでも構わないのです。今日、ご紹介した彼女も「最後まで伴走してくださったこと、嬉しかったです。休会中も相談に乗ってくれて、外での交際なのに、彼の話も聞いてくれて、すごく心強かったです」と言ってくれました。

アクア・マーストの目標は「縁あってご入会くださった会員さんがしあわせになること」です。出会いはシステム内であろうが外であろうが、構いません。なんでも相談してください。あなたが婚活を続ける限り、あなたがしあわせな結婚をするまで、アクア・マーストはあきらめません。

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