成婚するカップルは衝突を恐れない

婚活のノウハウ

衝突を恐れない

成婚カップルの記事を書くときは「うまくいった理由」にフォーカスするので、彼らの交際はずっと順調で、何ら障害がなかったように見えてしまっているかもしれません。

「いいなあ、価値観が同じ人と出会えて」「いいな、と思う人がいても、絶対途中で変なとこ見つけちゃうんだよね・・・」

ちょっと待ってください。成婚していった婚活先輩は、みなさんとっても幸せそうですが、途中で波風が全くなかったか?と聞かれれば、たいていのカップルが「ありました」と答えるはずです。そういう話を聞いたとしても、個人情報ですし、私が記事にすることはないだけなのです。

本音で話せる関係じゃないと、成婚退会はするべきではない

成婚退会していった先輩からも、交際中には「こういうことを言われたのですが、どういうつもりなのでしょう?」「こういうことをされて悲しかったです・・・」という相談を日々受けております。そのなかで、私がしょっちゅう会員さんに申し上げているのが:

「今、私に相談してくれていることを、そのままお相手に伝えてください。本音を伝えるのは勇気がいることと思いますが、不安は完全に解消しましょう!」

ということです。交際が深まってくると、お見合い~仮交際のお茶やお食事デートでは見えなかった、お相手の気になる点が、徐々に露呈してきます。それを残念だとは思わないでください。当たり前のことなのです。どのカップルでも起きています。

例えば:

  • デート終わり、挨拶もそこそこに足早に帰ってしまう。早く帰りたいのかな・・・?
  • 会うと楽しいし優しいのだけれど、電話だとぶっきらぼうで冷たく感じる。どっちが本当?
  • デートプランはいつもこっち。何も計画してくれない。この交際に乗り気じゃない?
  • 無神経な発言が多い・・・軽口だと思ってるようだけど不愉快。でも行動には思いやりを感じる。

「これって、私が細かいだけでしょうか?」
「小さいことなので、指摘して気分を害しても嫌ですし・・・」

そう躊躇ってしまう気持ちは、すごくよくわかります。でも、我慢をしていたら、相手には「あなたが不満に思っていること」は絶対に伝わりません。我慢に我慢を重ねて、とうとう我慢ができずに交際終了をするくらいなら・・・早めに指摘してあげた方がいいのです。

成婚退会まで進むカップルは、どちらかが一方的に我慢をしている、なんてことはあり得ません。

伝え方を工夫する

交際をしていたら、疑問や不安、不満は出てくるものです。そのときに「小さい事だから」といってそのままにしておかず:

「なぜ、そういうことを言ったの?その意味は、こういうことなの?」

それを確認することが、交際を深める秘訣になります。ただし、誰しも自分の言動を咎められたら、むっとするもの。ですから、伝え方には気遣いが必要です。難しく考える必要はありません:

  • 自分が絶対正しいとは思わない
  • お相手を否定しない、責め立てない
  • 「相手を理解したいから」質問する

この点を押さえておけば、仮にその場は少し空気が悪くなったとしても、お相手はちゃんと聞いてくださるはずです。もし、聞いて下さらないお相手ならば、それは運命の相手ではないのでしょう。その判断ができる、という意味でも、衝突を恐れず話し合うことは大切なのです。

これまで、何十年も別々の人生を歩んできた2人です。育ってきた環境も違いますし、全ての言動が意に沿う、なんてことはあり得ないのです。違和感を感じているのはあなただけではなく、お相手も同様に「あれ?」と思っていることはあるはずです。

大切なのは、「あれ?」と思ったときに「ありえない!」とシャットアウトしてしまうのではなく、「どういうこと?」と聞く勇気です。そして、話し合う時のお相手の反応です。
直してほしいことを指摘した後、改善がみられるのかどうか?それも大事なポイントだと思います。

疑問や不安は100%解消しておくこと

結婚はゴールではなくスタートです。結婚してから後「どういうこと?」に直面することは、ずっと増えるはずです。その時、きちんと話し合える2人でいるためにも、結婚前に生じた疑問や不安は全て解決しておきましょう。特に、ネガティブな要素の懸念事項は、必ずとことん話し合っておくことです。

お相手の性格、家族関係、仕事のことなど。
「あのとき、気になったけど・・・大丈夫かなと思って流してしまった・・・」
その結果、成婚を決めたものの、その後こじれてしまう・・・というケースも、長くこの仕事をしていると、いくつか見聞きしました。ですから、アクア・マーストの会員さんにはしつこいくらい「気になることはない?だいじょうぶかな?」と確認しますし、何か引っかかることがあれば、成婚を急がせず「それはここで解決しておきましょう。私も間に入るから、成婚は少し待ってください」と引き留めます。もちろん、私たちの仕事は会員さんに成婚してもらうことなのですが、何が何でも成婚させて後は知らない、では無責任だと思っています。しあわせな結婚をして頂くよう、その後の人生もずっと幸せに生きて行って頂くよう、努めなくてはなりません。そのためには曇りのない結婚生活のスタートを切って頂く、それがアクア・マーストの仕事だと思っています。

なんでも腹を割って話ができる関係が築けたら、それはもう、ご成婚一歩手前です。
そこに至れるよう、少しの勇気を持って交際してください。ぶつかることを恐れないでください。お相手を思いやる気持ちがあれば、そしてお相手にもあなたと同じ思いやりがあれば、たいていの課題は乗り越えられます。乗り越えられない=ご縁がなかった、価値観が違った、ということなのです。

そうは言っても、いきなり打ち明けることは難しいですよね。
交際の中で、なにか「え?」と思ったら、まずは担当に相談しましょう。小さなことで構いません。なんでも相談して、担当と一緒に、伝え方を考えましょう。

一人で悩まなくていい、一人でぶつからなくていい、それが相談所婚活なのです。

関連記事